離島での水産資源や農産物等の物流を円滑にすることや医療等の交通車両を対称とした地方道路の充実を目的として、オープングレーチング床版と2鋼管断面エッジビーム構造形式補剛桁を有する橋長900mの3径間斜張橋の開発を試みた。
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離島での水産資源や農産物等の物流を円滑にすることや医療等の交通車両を対称とした地方道路の充実を目的として、オープングレーチング床版と2鋼管断面エッジビーム構造形式補剛桁を有する橋長900mの3径間斜張橋の開発を試みた。
PCT桁の製作におけるコンクリートの締固めは,鋼製型枠に型枠バイブレータを設置し,型枠を強制的に振動させて締固め作業を補助している。一方で,桁本体の構造条件や仮設動力設備や型枠構造の違いもあり,型枠バイブレータはその仕様や使用台数,設置位置などがまちまちである。また,型枠内の充填状況を外部から目視確認できないため,コンクリートの締固め作業は,熟練工の経験則に委ねている場合が多い。以上を踏まえ,実際の鋼製型枠を用いて型枠バイブレータによる強制振動の伝播状況を把握し,併せて鋼製型枠の振動解析による評価を試みた。その結果,型枠バイブレータの位置や上フランジ幅止め材,加振振動数などが鋼製型枠の振動伝播に影響を及ぼすことが分かった。
2016年4月14日・16日に発生した熊本地震は、道路橋示方書の大規模地震に相当する地震が2度連続して発生しており、今までに類のない地震であった。本研究では、このような大規模地震を2度続けて受けた橋梁の地震応答特性を明らかにするとともに、より耐震性の高い橋梁とするために地盤特性を考慮した耐震設計法を提案する。
近年、道路橋の耐震設計は非線形動的解析で実施され、その入力地震動波形は道路橋示方書Ⅴ耐震設計編に規定されており、これを用いて解析することとなっている。本論文では、道路橋示方書に準じて設計した2径間連続モデル橋梁について、次に示す解析を行い、架橋地点の地盤特性を踏まえた橋梁耐震設計方法の提案を行う。
2016年4月に発生した熊本地震では、14日(PM9:26)に前震(M6.5、震度7)、その28時間後の16日(AM1:25)には本震(M7.3、震度7)が立て続けに発生した。本論文では、モデル橋梁を設定しこのような大地震を2度受けた場合の応答について解析を行った。解析は非線形動的解析とし、入力地震動には熊本地震の前震と本震の観測波形を用いた。
本稿は、平成27年6月24日に鹿児島県垂水市の深港川の上流で発生した土石流により被災した国道220号に架かる橋梁において、工学的全視野計測を用いた応力解放法による健全度調査を行った結果について報告するものである。
PC&PA工法にて下部工の耐震補強がなされた名取1号橋は、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震を被災した。耐震補強がなされた橋梁において、被災するケースは稀であるため、設計・施工・追跡調査を一連にて行えたケースは少ない。本橋梁では、震災後に追跡調査を行う機会を得て、定着体やPC鋼材の健全性を確認し、耐震補強としてPC&PA工法が有効であることを見出せた。